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『東のエデン[1]~[5]』 [dvd]

東のエデン 第1巻 (初回限定生産版) [DVD]

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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治監督がオリジナルストーリーで放つTVシリーズの第1巻。卒業旅行アメリカに出掛けた森美咲は、ホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。第1話「王子様を拾ったよ」と第2話を収録。


上記の内容をもう少し詳しく記述すると、主人公の一人である森美咲が巻き込まれたトラブルとは、ホワイトハウスに向けてコインを投げ込んでいた彼女に警官が近づいていった矢先、一人の青年が丸裸で片手に拳銃もう片手にはケータイを持って現れ、結果的に咲は尋問を免れたというもの。

どうやら青年は一切の記憶をなくしているらしい。そして、咲からコートを借りると一目散に駆けだし、持っていたケータイでジュイスと名乗る女性から自分の住み処を聞き出す。そして、そのケータイには電子マネーが82億円ほどチャージされていた…

と、なかなか魅力的な導入だ。舞台が米国ワシントンDCから始まるということもあってか、海外TVドラマを思わせる壮大な謎を提出してくれる。 そんなこともあり、全五巻を4夜連続で鑑賞したのだった。結論から申し述べると、満足半分物足りなさ半分と言うところだ。

物足りなさという点では、如何せん短すぎると言うこと。これだけの壮大な謎を30分全11話で収束させるのはもったいない。4倍くらいかけてじっくりと語れば、より深みが増したと思う。関連したことで言えば、これだけの壮大な謎なのに物語のスケールが意外に小さい。こんな騒動に各国の国家権力が介入しないという点も少し不自然。主要な登場人物たちが大学のサークル仲間(ちなみにそのサークルの名称が"東のエデン")というのでは物語の拡がりは望めない。

もちろん、物語の拡がりはTVシリーズ終了後の劇場公開版を睨んでのことなんだろうが、それはそれであざとい商売のような気もする。

あと、気になったのは作中で使われるニートという言葉のニュアンスだ。ご存知の通り、ニートとは"Not in Employment, Education or Training"という、1999年に英国の内閣府社会的排除防止局(Social Exclusion Unit)が作成した調査報告書に由来する言葉。

ところが、本作では平たく言えば、引きこもりで無職のオタク、ぐらいのニュアンスで使われている。これってどうなのよ、と思っていたら、いま、ニートはそういうニュアンスの言葉になっているようだね…びっくりした。ニートという言葉の定義自体が逆輸出されているようだし。

そして、テーマが、「世代間格差」というのも気になる。既得権益の奪取やら格差社会・自己責任など、現在の若者が置かれた状況に対して回答のひとつとして組み立てられた物語のようだ。旧世代対新世代の相克というのはわかりやすいけれど、監督の神山健治は、当方とほぼ同世代だからどう思っているのかが興味深い。

一方、満足度が高いのは、より大きな物語を隠すために突拍子もない謎を提出するという非常に贅沢なストーリーであるということ。スケールの小ささをマイナスポイントとして記述したけれど、生活者目線にはそんな大きな物語はあまりにも巨大すぎて事態の一部しか認識しえない、ということを言いたかったのかもしれない。いや、まあ、深読みだけど。

少なくとも、レンタルして鑑賞する価値は充分にある。この後も、劇場版が二作あるのだから楽しみだ。早いところ借りて鑑賞することにしよう。


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