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田中和彦:『あたりまえだけどなかなかできない 42歳からのルール 』(明日香出版社) [book]

あたりまえだけどなかなかできない 42歳からのルール (アスカビジネス)

あたりまえだけどなかなかできない 42歳からのルール (アスカビジネス)

当然、と言ってはなんだが、42歳だから買った。同い年の人がどう思っているかはわからないが、42歳というのはいかにも中途半端な年齢に思える。子どものころに感じていた42歳の成熟には至らず、30代の頃の若さからも遠い。

そう、なんだかんだ言って、やはりもう若くはないのだ。何が吃驚したって、のぞいた鏡に見えた自分の鼻毛がほとんど真っ白だったということ。そのくせ、つまらない中年男性にはなりたくないと足掻いているのだから、不惑とはほど遠い四十路ではある。


内容紹介
仕事に脂が乗っているものの、そろそろもう若くはないかも…と守りに入りがちな40代ビジネスマンに向け、男の冒険心を呼び覚ます人生後半戦の過ごし方を提案する。

著者は、40歳でリクルートの情報誌4誌を束ねる編集長(花形)から新聞の求人広告を見て映画プロデューサーへはじめての転職。表題の42歳は、はじめてハローワークに通い、失業保険をもらった歳だった。

しかし、人生の本当の勝負は42歳から。そして、実は、仕事も遊びも40代が一番おもしろい。 冒険心を呼び覚まして、ワクワクする人生後半戦を送るための人生の捉え方、キャリアや仕事のルール、優先順位が低くなりがちな家庭や遊びの考え方、学び方まで100項目で提案する!


著者は1958年生まれだから、52歳ぐらいか。42歳から10年後の自分を俯瞰して執筆しているのだろう。リクルートの花形編集長を経て映画プロデューサー、そして失業時代を経ての起業。当方を含めたその他大勢の凡人にとっては、波瀾万丈かつ華々しい経歴と言えよう。とはいえ、何しろ一ツ橋卒だし、今の社会・経済・雇用環境とも違うし、いい時代を生きていたんじゃないか、とは思える。

そんなやっかみを持つ人は読まない方がいい書籍だ。で、幸いにして著者が「42歳からのルール」としてあげている項目は100個。ここから2割5分~3割4分くらいで、ためになることを読み取ることができたらいいのではないか、と謙虚で素直な心根を持って読み進めるが吉だ。

当方が好きなルールはルール28の「24時間のポートフォリオを自分で管理せよ」というもの。ようするに、自分を自分株式会社と見立てて行動するということ。こういう考え方は当方も好むものだ。当方の場合は差詰め通常の会社の仕事とは別に「地蔵株式会社読書事業部」、「同映画鑑賞事業部」、「同ガジェット品質考査部」、「同旅行・撮影部」がそれにあたる。道理で会社の仕事より時間を食っているわけだ。

閑話休題。そして、著者の言うとおり一番大事なのは「新規事業開発部」であり、42歳はその設立にまだまだ遅くはないという主張には共感できる。いや、共感しているだけではいけない、新しい何かを始めなければならないね。好き嫌いが分かれる書籍だろうが、少し立ち読みして気に入ったら読んでみては如何。


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『アーマード 武装地帯』 [dvd]

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原題: Armored
監督: ニムロッド・アーントル
脚本: ジェームズ・J・シンプソン、クリス・パーカー
出演:マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーン、スキート・ウールリッチ、アマウリー・ノラスコ、アンドレ・ジャマル・キニー、マイロ・ビンティミリア、フレッド・ウォード、コロンバス・ショート
製作国: 2009年アメリカ映画
上映時間: 87分
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
マット・ディロン、ジャン・レノら実力派キャスト共演で贈る犯罪アクション。装甲輸送車で大金を運ぶ職務に就く6人の男たちが現金強奪計画を遂行するが、予期せぬアクシデントをきっかけに事態は思わぬ方向に転がり…


というありがちな物語に、どのような付加価値を与えられるかがこの手の映画の成否の分かれ目。残念ながら本作にはその付加価値はまったく感じられなかった。この脚本にGoを出した製作者は何をどのように考えてOKを出したのか不思議ではある。

なお本作は、ご覧になった方ならおわかりの通り、その3分の1近くの時間(すなわち30分間近く)のあいだ、登場人物たちがひたすら餅つきをしている。究極の餅つき映画と命名したい。なんのこっちゃ、と思われるかもしれないが、観ればわかる。

閑話休題。おそらく脚本が目指したのは、閉鎖空間における犯罪者たちの闘いみたいなものだったのだろう。それを配給会社がアクション作品のような装いで売り出したのが間違いのひとつ。そして、同じ廃工場(本作では廃鉄鋼場)を舞台にした映画でありながら、脚本の緻密さやサスペンス、そしてストーリーの意外性で(おそらく本作よりも低予算の)『 unknown/アンノウン 』に負けてしまっている。

というか、犯罪者一味が、そんなに何度も装甲現金輸送車に籠城している人間を自由に出入りさせちまっていいものかね。緊迫感などありやしない。拳銃の弾さえ跳ね返す防弾仕様の装甲輸送車の床がわりと簡単に外れたりとかさ。突っ込みどころは満載。マット・ディロンが酷薄な首謀者役をうまく演じているのだけが唯一の見所か。お奨めできない作品を紹介してしまい申し訳ないが、ま、これも当方の備忘録ということでご容赦いただきたい。


アーマード 武装地帯 コレクターズ・エディション [DVD]

アーマード 武装地帯 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD

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小坂町に行ってきた [travel]

八月がまもなく終わろうとしている。いつものように、今年も夏らしいことはしなかった。海水浴も西瓜も虫取りも夏祭りもなし。西馬音内盆踊りに行ってみたかったんだが残念ながら平日だった…orz しょうがないので八月の最後の土曜日は、小坂町の古い建物を訪ねることにした。

s-IMGP3763.jpg■前回と同様、レンタカーはCOROLLA Axioだった。走行時は静かだし、乗りやすい。つまらんのかもしれないけど、道具としての自動車としては充分以上
s-R0013233.jpg■クルマのトランクにA-bikeを積んでいった。駐輪していたら、カップルに"なに、あの自転車?"的に笑われた…
s-R0013271.jpg■小坂町と言えば小坂鉱山事務所
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■「ご覧、あれが小坂鉱山の事務所だよ」
 「ああ、あなたは、あそこで働くんですね」
 という会話がされたかどうかは不明

s-R0013230.jpg■その、小坂鉱山事務所の威容をご覧あれ
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s-R0013240.jpg■玄関に入ってすぐにピカピカの螺旋階段
s-R0013244.jpg■二階のバルコニーから見る中庭風景
s-R0013248.jpg■二階の中央の吹き抜け部分には庭園が
s-R0013254.jpg■所長室の机
s-R0013260.jpg■三階の螺旋階段
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 ■建物内にレストラン「あかしあ亭」がある

s-R0013262.jpg■しょうが焼き定食(十和田湖の桃豚)をいただく


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小坂町は、大館と十和田湖を結ぶ樹海ラインという道路の中間地点に位置している。大館からの細い道を抜けていくと突然、町が現れるという感じ。ここが昔は、東京と同じくらい明るい町(=電灯がともっている町)だったとはちょっと信じられない。強者どもが夢の跡、か。その後、すぐそばに隣接する康楽館に向かう。

s-R0013286.jpg■現役の木造芝居小屋としては日本最古のもの。鉱山の町として栄えた頃の、人々の娯楽を担っていた。当日も大衆演劇を公演していた。今年が創建百年とのことでイベントが目白押し
s-R0013292.jpg■観客席の様子。意外や意外、お客さんがたくさん入っていた。おっかけの人もいる模様
s-R0013294.jpg■当方は観劇はしなかった。館内見学は600円。黒子さんが解説しながら案内してくれる豪華仕様。写真は、舞台の下にある切穴の仕掛け。手動で上下させるのだという
s-R0013299.jpg■ブレブレでスマソ。これまた、舞台下の「回り舞台」の仕掛け。人力で回すものとしては日本最古とのこと。石垣も(補強工事はされているが)作られた当時のままだという
s-R0013296-2.jpg■ブレブレだが、せっかく黒子さんに撮ってもらったので掲載。回り舞台を回そうとしている地蔵。最近の地蔵は出たがりだ


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案内してくれた黒子さんの解説が懇切丁寧、かつ親切。なので是非にとお奨めしておこう。町おこしのために健闘していただきたい。当方も応援しています。

さて、小坂町自体は以上の2つのスポットを観れば充分だったので、大湯温泉に移動しひとっ風呂浴びることに。

s-IMGP3753.jpg■鹿角のホテル鹿角に隣接する日帰り温泉施設「ゆとりランド」に赴く。入浴料金が1,000円と少し高めだが、バスタオルやハンドタオルも込みなので手ぶらで行ける。施設自体も清潔な雰囲気で好感度は高い
s-IMGP3755.jpg■wikipediaでは、同氏は東京都世田谷区の出身とのことで、鹿角市出身は黒歴史なのだろうか。豚丼は食べたかったがすでにお腹いっぱい
s-IMGP3758.jpg■風呂上がりに一杯。でも、クルマなのでコーラで我慢。サングラスは昔に買ったルディプロジェクトのもの
s-IMGP3760.jpg■風呂上がりに広間で休む。これぞ日帰り温泉の王道


それにしても暑かった。最高で34度だもの。暑い夏も悪くはない。少しは夏らしいことができたのかね。


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小坂町に来ている [travel]

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小坂鉱山事務所なう!
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『トランスポーター3/アンリミテッド』 [dvd]

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原題: Transporter 3
監督: オリビエ・メガトン
脚本: リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
音楽: アレクサンドル・アザリア
出演:ジェイソン・ステイサム、ナターリャ・ルダコワ、フランソワ・ベルレアン、ロバート・ネッパー
製作国: 2008年フランス映画
上映時間: 103分
配給: アスミック・エース


ストーリー
謎の男から「赤い代物」の運搬を依頼された運び屋フランクだったが、それを断ると、愛車から20メートル離れると爆死するという罠を手首に仕掛けられてしまう。依頼品を運ばざるをえなくなったフランクは、同じ罠を仕掛けられた謎の美女ヴァレンティーナと依頼品に隠された陰謀に挑む。


アクション映画のおもしろさってなんなのだろう。鍛え抜かれた身体による体技か、クルマや飛行機による追いかけっこなのか、はたまた知力・体力を振り絞る男(女でも良いけど)の生き方なのか。ここのところアクション映画を観る機会が多いのだが、ふとそんなことを思ってしまう。

アクション映画というジャンルにおける当方のオールタイムベストを選ぶと、ありきたりだが『 ダイ・ハード 』になってしまう。20歳くらいの時に映画館で鑑賞したんだが、観ているあいだじゅう身体が緊張しっぱなしで手に汗を握るという鑑賞体験は今のところあの一本だけだ。

マクレーン刑事が結末で敵にやられてしまうことはありえない(だろう)。にもかかわらずハラハラドキドキで鑑賞していた当方は、LAの高層ビルで孤軍奮闘するNYの刑事に半端ではない感情移入をしていたわけだ。なるほど。主人公と同化できるのがアクション映画の基本要件にちがいない。

そんな益体もないことを考えたのは本作を鑑賞したからだ。ジェイソン・ステイサムファンの当方としては、どんな映画だろうと彼が出演しているだけで鑑賞候補になる。実際、本作だって細かいところを言い出せば、もとい、細かくないところを言い出したって脚本にアラが目立つが、それでも愉しく鑑賞できた。

でも、何かしらの物足りなさを感じるのは、結局は主人公に感情移入できなかったということだ。それは本作のみならず、最近の鑑賞作品にも言えることであり、それは当方が年を食ったということやすれっからしになってきたということと関連なくはあるまい。

うーむ。なんだか感傷的なことを書き連ねてしまった。何度も言うけど、103分を愉しむ娯楽作品として当方は充分に愉しめた。シリーズを通して出演しているタルコーニ警部(フランソワ・ベルレアン)もいい味だしているぞ。


トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]

トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』 [movie]

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原題: The A-Team
監督: ジョー・カーナハン
脚本: ジョー・カーナハン、スキップ・ウッズ、ブライアン・ブルーム
音楽: アラン・シルベストリ
出演: リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、シャルト・コプリー、ジェシカ・ビール、パトリック・ウィルソン、ジェラルド・マクレイニー、ブライアン・ブルーム
製作国: 2010年アメリカ映画
上映時間: 118分
配給: 20世紀フォックス映画


ストーリー
80年代に人気を博した米TVドラマ「特攻野郎Aチーム」を、リドリー&トニー・スコット兄弟のプロデュースで映画化。無実の罪を着せられた4人の破天荒集団“Aチーム”が、汚名を晴らすために奇抜な作戦で事件の黒幕に迫る。リーダーで天才戦略家のハンニバルにリーアム・ニーソン、調達屋のフェイスにブラッドリー・クーパー、用心棒バラカスに元世界UFCライトヘビー級王者のクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、敏腕パイロットに「第9地区」のシャルト・コプリーが扮する。


テレビで放映されていた「特攻野郎Aチーム」シリーズは一度も視聴したことがない。そんな当方でもフツーに愉しめる娯楽作品としてお奨めできる一本。

冒頭のチーム結成に至るビギンズとなるエピソードから8年後の現在、戦争のどさくさで偽札の原版を持ち出そうとするイラン軍とそれを阻止せんとするCIAの要請で動き出すAチーム。また陸軍の犯罪捜査司令部(CID)も介入し四つ巴の様相を呈する中、奪取作戦を成功させたハンニバル以下Aチームだが…。

当方が想像していたアクションメインの作戦ではなく、「スパイ大作戦」を思わせるミッション;インポッシブルのクリアがメインというのが意外。テレビシリーズもそうだったのだろうか。とにかく、モヒカンの登場人物がいるってだけで食わず嫌いだったのは間違いだったようだ。

さて、本作最大の見せ場は落下傘降下する戦車での戦闘場面。いや、どう考えたってあり得ないシチュエーションなんだが、これが一種のコメディシーンともなっていて、その不条理感のある笑いは好むところである。以降、物語が閉じていくにしたがってテンションも下がってしまうところが勿体ない。

ハンニバルを演ずるリーアム・ニーソンはさすがの貫禄。パイロット役のシャルト・コプリーは、なんとあの『 第9地区 』で主人公のヴィカスを演じていた人。ぜんぜん気づかなかったw パトリック・ウィルソンが不遜なCIA職員の役を好演している。

基になったテレビシリーズを視ていた人はどう思われるかわからないが、当方にはルパン三世シリーズを想起させる世荒唐無稽なアクションコメディ映画として愉しめた。ポップコーンなど頬張りつつ、お気楽に鑑賞するにはもってこいの作品。


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a-bikeがやってきた [a day in the life]

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日常の足が欲しかったので折りたたみ自転車を購入。とはいえ、当方がフツーの折りたたみ自転車を買うはずがない。上記のような少し変わったスタイルで、英国が発祥の"a-bike"という自転車だ。

自転車であれば、さすがにネット通販というわけにもいくまいと思っていたが、約6キロの軽量ということもあり、楽○最安値の店舗に注文。日曜の夜に発注したら月曜発送、火曜着という早技。しかしながら、ライトもキーチェーンもないのでしばらくは乗りに出かけられなかったのであった。

s-R0013198.jpg■佐川便の人から渡されたときの軽量さに驚く。箱も小さめ
s-R0013200.jpg■開梱すると、折り畳まれた状態の自転車。比較的、簡易な梱包だ
s-R0013202.jpg■取り出してみると、なるほどの小ささ。上部の銀色の部分を掴んで持ち運ぶことができる


同梱のマニュアルを読んで折り畳まれた状態から冒頭の写真のように展開されるまで最初は数分かかったが、慣れればどうということはなく数十秒で展開/折り畳みができるようになる。手を切りそうな危険なパーツはもちろんないが、慣れるまでは怪我をしないよう慎重に進めるが吉。

で、今日は近くのスーパーにビールを買いに漕ぎだした。第一印象はやはり「こわー」だ。漕ぎだして車体が安定するまでが一苦労。ただし、ある程度スピードが出て安定すればそれほどふらつきはない。また、当方は体重が50キロ代前半なので車体剛性に不満はない。が、ある程度の体重がある人は低い剛性と思うかもしれない。

漕いでいると歩道と車道の段差でのショックはそれなりにあるが、思ったほどは大きくないという印象。ただ、車輪が小さいだけにハンドルを持って行かれるんじゃないかという不安はある。このあたりは慣れかもしれないけれど。

漕ぐのに力がいるという印象もあるが、これは乗る前に映画を観ていたときのビールの影響と、サドルの高さが要因であるような気もする。慣れたらサドルを調整してみたい。

と、なにかと苦労が多そうだが、いちばん愉しいのは漕いでいる自分の姿が店のウィンドウに映ったときの姿。やっぱり変わったデザインだし、ある意味で珍妙だ。web上でも言われているように子どもからの評判は良く、今日も歩いている子どもに「あの自転車ちいさーい」と言われてしまったw

今後は、電車を使った旅行に連れて行って活用してみたい。詳しいインプレなどはそこで申し述べたいと思う。



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電子辞書:"Brain" PW-AC10-Gがやってきた[インプレ編] [gadget]

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書こう書こうと思っていたのだが後回しになっていたPWA-AC10-Gのインプレなどを少々。

デザイン
前回にも申し述べたように、このデザインに惚れて買ったのだから文句はない。少々、幅が広いのだが当方は体格のわりに手がデカイので問題ないが、手の小さな女子が片手で使えるかどうかは現物を確認した方がいいと思う。あと、単四乾電池を格納する部分の出っ張りが指を引っかける場所になっているのが心憎い。あと、ストラップホールがあるのも親切。

■操作性
秀逸なのがキーボード。プチプチとしたクリック感と、ピッチがタイプミス極小化のためにきちんと設計されている。その他のメニューキーも直観的に操作できるように工夫されている。

■パフォーマンス
当方は電子辞書初体験なので他機種がどうかわからないが、検索→表示の間に待たされる感じはしない。普通にキビキビと動く。さすがに一括検索の際は少しもたつく気配はあるが。

■質感
うーん、さすがにこの価格帯だけにプラスチッキーで、高級感は求むべくもない。ある程度は乱暴に扱えるという安心感とのトレードオフと考えた方がいいかもしれない。

■ソフトウェア
ソフトの多彩さや増設スロットを望んでいたわけではないので、本機の収録コンテンツの多寡には文句はない。ただ、なんというのかね、ユーザー・インターフェイスのデザイン性のなさが気にかかる。もう少しサイバーなものかと思っていたら、どことなく垢抜けないものと感じた。どこの電子辞書もそうなのかね。

軽くまとめると、これまでにないデザインの電子辞書として、拡張性やコンテンツの量を気にしない人にはお奨め。あと、乾電池駆動にこだわる人も購入候補に挙げて良いかもしれない。

あ、蛇足だけど、本機のように片手で操作できる電子辞書が便利であるなら、いっそのこと普通のケータイのようなテンキーの電子辞書というのもありではないか。若い世代はその方が入力も早いかもしれないし。


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ジャック・カーリイ:『百番目の男』(文藝春秋) [book]

百番目の男 (文春文庫)

百番目の男 (文春文庫)

当方の愛読するblogのひとつにuncle_mojoさんの「暢気倉庫通信」がある。主に海外エンタテインメントをレビューされているのだが、紹介のされ方が絶妙で、とにかくその本が読みたくなるという魔術的な文章を書かれる。内田樹が「良い書評とは、その本をうまく紹介している書評のことだ」という主旨の発言をしていたが、まさにそのお手本のようなblogだ。


内容(「BOOKデータベースより)
連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。だが連続斬首殺人が発生、事件解決のため、カーソンは過去と向き合わねばならない…。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か。若き刑事の活躍をスピーディに描くサイコ・サスペンス。


本書もまた、同blogにて紹介されていた一冊で、レビューを読んだ当方は早速購入したのだった。だから以下のエントリを読んでいただければハナシはそれで済んでしまう。

どうです? 読みたくなるでしょ?

さて、付け加えることは多くないが、当方も若干の雑感を申し述べておくことにしよう。まず、サイコサスペンスと謳われてはいるものの、本書の大枠はバディ・ムービーの影響下にあるのではないかと思う。主人公のカーソン・ライダーと先輩のハリー・ノーチラスの両刑事の関係には、『 リーサル・ウェポン 』のリッグスとマータフのそれを思わせるから。

また、探偵役にはとある有名な小説作品とそれを原作にしてヒットした映画のパク……ゴホゴホ…オマージュと思われる部分があることから、著者は80年代の映画が好きなのではないかと推測している。

そんなブリコラージュのような小説ながら読み捨てのB級サスペンスに堕していないのは、脇を固める登場人物たちの魅力的なところ。女性検死科医とその女性上司や、署内政治では敵方の警察官たちを含め実にいきいきと描かれている。特に当方は主人公の上司と元相棒がお気に入り

あとがきで訳者が記している「全体を包む爽快さ」は上記のような要素もあってのことだろう。また、中盤を過ぎてからのストーリーテリングの冴えも素晴らしく、珍しく夜中の2時近くまで読むことを止められなかった。描かれる事件やあっとびっくりの結末も含め、格調高いミステリではないかもしれないけれど、読む価値のある快作/怪作だ。


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太平湖に行ってきた [travel]

お盆休み期間と言うことで配偶者が当地にやってきた。これは接待せねばなるまいと、いつものように晩ご飯は絶品ロースなどを食べつつ、翌日の朝から太平湖に向かったのだった。

s-CIMG0058.jpg■今回のレンタカーTOYOTAのCOROLLA AXIO。COROLLAなどと言ってバカにできない。静かだしパワーもあるし。このあたりがTOYOTAの底力なんだな
s-CIMG0056.jpg ■途中、道の駅ごじょうめで食した木苺ソフト
s-IMGP3625.jpg■道すがら、建設中のダム湖に立ち寄る。新たなダム湖の名称は森吉四季美湖とのこと


途中で、国民宿舎森吉山荘の食堂で昼食。写真撮影を失念…orz 

s-IMGP3631.jpg■太平湖の遊覧船「森吉丸」。これに乗って対岸の小又峡に行く
s-IMGP3638.jpg■出発前に鯉へのえさやり
s-IMGP3726.jpg■いよいよ出航。森吉ダムが遠くに見える
s-IMGP3723.jpg■まるでオブジェのよう
s-IMGP3717.jpg■ダム湖と言うよりはアマゾンとか、カンボジアあたりの河のよう
s-IMGP3708.jpg■上陸後は、こんな道が延々と続く
s-IMGP3702.jpg■水平がとれていない…orz
s-IMGP3711.jpg■川沿いの道には手すりもない
s-IMGP3707.jpg■蝶なのか蛾なのか
s-IMGP3695.jpg■なんという名前の滝かは確認し損ねた…
s-IMGP3690.jpgうーむ。どこの国に迷い込んだ? という感じ
s-IMGP3691.jpg■剥き出しの自然は迫力いっぱい
s-IMGP3700.jpg■装備が万全でなかったことと時間の都合で奥地までは行けず。初公開地蔵の後ろ姿!
s-IMGP3686.jpg■廃墟チックな橋脚
s-IMGP3717.jpg■心細くなったときに文字通りの助け船
s-IMGP3671.jpg ■湖面から飛び立つ鳥


かなりハードな道のり。生半可な装備では怖い思いをします。用意万端整えて、いずれ最奥地まで行ってみたい。


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太平湖に行ってきた [travel]

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とりあえず速報。
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『パーフェクト・ゲッタウェイ』 [dvd]

原題: A Perfect Getaway
監督・脚本: デビッド・トゥーヒー
出演:ミラ・ジョボビッチ、スティーブ・ザーン、ティモシー・オリファント、キエレ・サンチェス
製作国: 2009年アメリカ映画
上映時間: 98分
配給: プレシディオ

■■■
買ったばかりの電子辞書で調べてみると、"A Perfect Getaway"には「完璧な逃走」、あるいは「申し分ない保養地」とも両方の意味にとれるんですな。鑑賞し終えると、そんな洒落たタイトルが本作の素性を表しているとわかるはずだ。


ストーリー
ハネムーンハワイを訪れていたクリフとシドニーは、1組のカップルが殺害される事件に遭遇する。現地で仲良くなった2組のカップルに次第に疑いを抱き始めたシドニーたちだったが、犯人の動機など一切不明なまま、謎の殺人事件に巻き込まれていく。


いやはや、騙されちまった。少し眠いところに無防備で鑑賞したからということもあるんだけれど。少しわかりにくいところをネタバレサイトで補完したんだが、わりと簡単に真相を見抜いていた人が多い。少し悔しいという思いもあるが、ころっと騙される快感もあるわけで、だからかもしれないが当方にとっては好きな作品といえる。

で、本作のユニークな点は、意外な犯人がわかってからのその後の展開。まさにネガとポジが反転するような、観客である当方の感情移入の移り変わりが、人間の心のおかしなところを感じさせるのだ(わかりにくい表現だw)。だから本作では、できるだけ無防備にリラックスして、真相を見抜こうと鵜の目鷹の目で鑑賞されるのは避けた方が吉と言っておこう。

さて、調べてみると監督のデビッド・トゥーヒーは当方のお気に入りである『 アライバル 侵略者 』の監督であり『 クローン 』の脚本を書いた人。なるほど、B級SFのみならず、この手のサスペンスでも手練れとみた……むむ、ハリソン・フォードの『 逃亡者 』やあの『 ウォーターワールド 』の脚本も書いてるよ。

当方としては、アンフェアと思える部分もあるが、それを上回る小技の効かせかた(トランシーバーの使い方とか)がうれしい一作。どうってことのないB級作品には違いないが、「B級上等!」の人には自信を持ってお奨めしたい。


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『ロフト.』 [dvd]

原題: Loft
監督: エリク・バン・ローイ
脚本: バルト・デ・パウ
出演:ケーン・デ・ボーウ、フィリップ・ペーテルス、マティアス・スクナールツ、ブルーノ・ファンデン・ブロッケ、ケーン・デ・グラーベ、ベールレ・バーテンス
製作国: 2008年ベルギー映画
上映時間: 117分
配給: フリーマン・オフィス

■■■
初のベルギー映画鑑賞。ベルギーってどんな国かはまったく知らない。ベルギービールを呑んだことがあるくらいか。下記の内容紹介に本作は「ベルギーの10人に1人が~」とあり凄いと思わせるが、同国人口は10百万人程度だから、百万人の動員ということ。よくある数字のマジックですね。ちなみに日本での最大観客動員数は『 千と千尋の神隠し 』の23百万人だから、ベルギーの人口よりも多く動員しているんだな。


内容紹介
5人の男たちが共有する秘密の部屋
手錠をかけられた女の死体
犯人が仕掛けた罠
その結末にあなたも唖然とする

●ベルギー国民が熱狂した驚異のスーパーヒット・サスペンス、ついに日本上陸! 本国ベルギーで10人に1人が劇場に足を運ぶ大ヒット作。ついに日本でもそのベールを脱ぐ!

原題はLoftだが邦題の"ロフト"の後に付くピリオドが何を意味するのかはまったくわかりません。それはともかく、上記の内容紹介を読む限りでは大ひっかけ映画を予測し当方も期待していたのだが、当方にはヤマ場がどこにあるかわかりかねた。結果、いろいろあるうちにいつのまにか終盤の解決編になっていたという印象の作品。

5人の男たちが共有するデザイナーズマンション最上階のロフトで手錠をかけられ死んでいる女。男たち5人は急遽集合し対策を思案する。そして、誰がやったのかを回想シーンを挟み込みながら推理する、というストーリー。

きちんと観れば、その回想シーンのそこかしこに伏線が仕込まれているのかもしれないが、当方にはほとんど意味を感じられなかった。男たち5人の行状(共有とはいえ秘密の部屋があったら、男がやることは決まっている)が事件の核心に関係があるかといえば、たとえば精神科医と市長の秘書のパートなんて別個の物語のように思える。

5人が感じるそれぞれの現実が錯綜して…という「藪の中」的な物語を期待していた当方には少し期待が外れたところがあったし、この手のサスペンスにある二段三段のオチが用意されているというわけでもない。あえてジャンル分けすれば心理サスペンスというところだろうか。そんなわけで、どういう物語を期待するかによって評価が分かれそうな作品。当方には少し物足りなかった。

そういえば、内容とは関係ないが、ときおり映されるベルギーの市街や建物、そして警察署の建物や内装のオシャレ振りにはびっくり。いや、もちろんロケ地が警察署であるとは限らないんだけど。『 ブラック・レイン 』の警察署のロケ地は大阪府庁舎だったらしいが、うーむ、雲泥の差があるね。


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電子辞書:"Brain" PW-AC10-Gがやってきた [gadget]

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会社の机上には『 新明解国語辞典 』と『 角川類語新辞典 』が並べて置いてある。特に新明解については入社当時に買った物だから、もう10年以上は使用していることになる。類語辞典は、資料作成の時に適当な言葉を探すときに利用している。

ある日、パラパラと国語事典をめくっていると、「辞書だけはアナログなんだな」という指摘をされた。なるほど。電子手帳やら電子メモやらを日常的に使用しているが、電子辞書を使うという感覚はないのだった。

そもそも、電子辞書はデザインがどれもこれも同じに見える没個性的なものであることがつまらない。あと、フォントがギザギザだったりしたらいやな感じなので、特に使用したいとは思わなかったわけだ。

ところが最近のガジェット系ニュースサイトで発売が予告されていた本商品をみて、その電子辞書らしからぬデザインが気に入り、また価格も手ごろだったこともあり購入を決定。それでは例によって開封の儀。

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■非常に小さなパッケージ。タバコの箱と比べるとわかる
■箱の中身は本体と単四乾電池、そしてマニュアル類


冒頭の写真をご覧になればおわかりのように、これまでの電子辞書にはないデザインが最大の特徴といえるだろう。海外製のスマートフォンを思わせるデザインだ。機体カラーはシルバーホワイト・ピンク・グリ-ンの三色設定で、今回は当方としては珍しくグリーンを選択。

もう一つの特徴は乾電池駆動ということ。単四アルカリ電池二本で110時間ということで、同じセグメントであるキヤノンの電子辞書"wordtank S501"シリーズの80時間よりアドヴァンテージがある。デザインも電卓ライクなwordtankに比べると先進的だ。

ただいまエネループを充電ちうなので、完了したら使い勝手をご報告することにしよう。



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『ソルト』 [movie]

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原題: Salt
監督: フィリップ・ノイス
脚本: カート・ウィマー
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演: アンジェリーナ・ジョリー、リーブ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー、ダニエル・オルブリフスキー、アンドレ・ブラウアー、アウグスト・ディール
製作国: 2010年アメリカ映画
上映時間: 105分
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


ストーリー
CIA職員のイブリン・ソルトは、謎のロシア男性の告白により、大統領暗殺のために送り込まれたロシアの二重スパイの嫌疑をかけられる。CIAから追われる身となったイブリンは顔を変え、髪の毛の色を変え、別人になりすまして真相を突き止めようとするが…


チェンジリング 』は劇場・DVDともスルーしたので、アンジェリーナ・ジョリー出演作は2008年鑑賞の『 ウォンテッド 』以来だ。実を言えばそれほど期待せずに鑑賞に赴いたのだが、105分の短尺を中弛みなくみせるという意味では満足させられるデキだった。

冒頭の謎のロシア人の告白からノンストップアクションが続く。が、高速走行中のトラックを忍者ばりに飛び移るのはいいとして、あんな落ち方したら生きてはいまいというシーンなどもあり、リアリティではいまひとつ。実は本作でいちばんユニークなのは、観客の感情移入を逆手に取る展開。冒頭からブロンドで登場されたジョリ姐が髪を黒く染めた後からの豹変振りは観客の感情を宙ぶらりんにさせる。

その後もアクションの連続で、息つく間もなくラストシーンに至る。で、観賞後に冷静に考えると、そもそも謎のロシア人の告白は本作の中心となっている陰謀に対してデメリットしかないのでは、ということに気づいたりする。

描かれる陰謀やスリーパーエージェントというアイデアも、ロバート・ラドラムっぽく、それはすなわち30年近く前に流行った小説群の焼き直しでしかない。「ボーン三部作」だって同じなんだが、そこには現代風なアレンジやリアリティあるアクションシーンという厚みがあった。

描かれる世界に奥行きが感じられない、というところか。もちろん、アクション映画に世界の奥行きがどうしても必要か、と問うこともできるのであって、そういう意味では肩肘張らずに愉しめるアクション映画を求める層の需要には応えることができる。細かいところを気にしなければ、ごく普通に愉しむことができる一本。


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『アルティメット2/マッスル・ネバー・ダイ』 [dvd]

アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ [DVD]

アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ [DVD]

原題: Banlieue 13: Ultimatum
監督: パトリック・アレサンドラン
製作・脚本: リュック・ベッソン
出演:シリル・ラファエリ、ダビッド・ベル、フィリップ・トレトン、ダニエル・デュバル
製作国: 2009年フランス映画
上映時間: 101分
配給: アスミック・エース


ストーリー
近未来のパリ、さまざまな人種が混在するパリ郊外のバンリュー13地区はギャングの巣窟と化していた。ある日、13地区で警官が殺された事件をきっかけに地区の一掃計画が持ち上がる。その裏に陰謀を嗅ぎつけたレイトと潜入捜査官のダミアンは、再びタッグを組んで闇の組織に挑む。

前作の『 アルティメット 』は新宿歌舞伎町の劇場に足を運んだ記憶がある。作中で描かれるきな臭いパリの情景と歌舞伎町が妙にダブってみえたものだ。本作はその数年後を描いたもの。

主な舞台は前作と同様にバンリュー13地区。司法の力が及ばないアジールとなっている同地区を一掃したいという政府内の一部の勢力と、主人公の一人であるレイトをはじめとした同地区住民の闘いが基軸。

とはいえ、そういったストーリーを愉しむと言うよりは、シリル・ラファエル演じる潜入捜査官ダミアンとレイトのアクションが売り物。特にバルクール(特別な道具を使うことなく効率的に障害物を越えることを目的としたフランス発祥のスポーツ)シーンは本場の凄みがある。

そんな映画だから、ストーリーとかは実はどうでも良いわけであって、本作でもまた主人公たちのとんでもない身体能力を素直に愉しめばよい。なので、アクション映画にあまり興味がない場合にはお奨めしづらいとは言える。


◎前作です

アルティメット [DVD]

アルティメット [DVD]

  • 出版社/メーカー: アスミック
  • メディア: DVD

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『放送禁止 劇場版 ~ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 』 [dvd]


内容(「Oricon」データベースより)
実際にあった事件を織り込んだ衝撃的な内容や、ドキュメンタリーと錯覚させる仕掛けが話題となったフェイク・ドキュメンタリーシリーズ「放送禁止」の劇場版第2弾。世界各国の家族問題をテーマにしたドキュメンタリーを数多く手掛けるカナダの女性作家ベロニカ・アディソンが、日本のある大家族にスポットを当て異様な光景を映し出す…


劇場版の第二弾は、ベロニカ・アディソンという女性の映像ドキュメンタリ監督が日本の大家族を取材するという構成。本編の始まりの前にはご丁寧に彼女のプロダクション(?)のロゴがオープニングに使用されているが、もちろんフェイク。まずは、この入れ子構造が本作の方向性を示唆している。

そして前提として、本作での隠された意図を理解するにはTVシリーズの『 放送禁止2 ある呪われた大家族 』の視聴を済ませておくことが必須。でなきゃ、意味がわからないと思います。

思ったのは、劇場の大画面で本作を観ていたとしたら、さまざまに仕掛けられている小技を見抜けていたかどうか、ということ。24インチとはいえ、映画館のスクリーンに比べれば小さい液晶ディスプレイで鑑賞していたから見抜けた部分も多いはず。

おかげで消化不良にはならなくて済んだが、わかりやすければ逆に文句を言われてしまう題材であるから、そのあたりのさじ加減の調節にスタッフは苦労したものと推測される。

シリーズのファンの方は鑑賞して損はない。興味のある向きで未見の方はTVシリーズの一巻目から順番に視聴・鑑賞されることを強く奨めておこう。


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『東のエデン[1]~[5]』 [dvd]

東のエデン 第1巻 (初回限定生産版) [DVD]

東のエデン 第1巻 (初回限定生産版) [DVD]


内容(「キネマ旬報社」データベースより)
攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治監督がオリジナルストーリーで放つTVシリーズの第1巻。卒業旅行アメリカに出掛けた森美咲は、ホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。第1話「王子様を拾ったよ」と第2話を収録。


上記の内容をもう少し詳しく記述すると、主人公の一人である森美咲が巻き込まれたトラブルとは、ホワイトハウスに向けてコインを投げ込んでいた彼女に警官が近づいていった矢先、一人の青年が丸裸で片手に拳銃もう片手にはケータイを持って現れ、結果的に咲は尋問を免れたというもの。

どうやら青年は一切の記憶をなくしているらしい。そして、咲からコートを借りると一目散に駆けだし、持っていたケータイでジュイスと名乗る女性から自分の住み処を聞き出す。そして、そのケータイには電子マネーが82億円ほどチャージされていた…

と、なかなか魅力的な導入だ。舞台が米国ワシントンDCから始まるということもあってか、海外TVドラマを思わせる壮大な謎を提出してくれる。 そんなこともあり、全五巻を4夜連続で鑑賞したのだった。結論から申し述べると、満足半分物足りなさ半分と言うところだ。

物足りなさという点では、如何せん短すぎると言うこと。これだけの壮大な謎を30分全11話で収束させるのはもったいない。4倍くらいかけてじっくりと語れば、より深みが増したと思う。関連したことで言えば、これだけの壮大な謎なのに物語のスケールが意外に小さい。こんな騒動に各国の国家権力が介入しないという点も少し不自然。主要な登場人物たちが大学のサークル仲間(ちなみにそのサークルの名称が"東のエデン")というのでは物語の拡がりは望めない。

もちろん、物語の拡がりはTVシリーズ終了後の劇場公開版を睨んでのことなんだろうが、それはそれであざとい商売のような気もする。

あと、気になったのは作中で使われるニートという言葉のニュアンスだ。ご存知の通り、ニートとは"Not in Employment, Education or Training"という、1999年に英国の内閣府社会的排除防止局(Social Exclusion Unit)が作成した調査報告書に由来する言葉。

ところが、本作では平たく言えば、引きこもりで無職のオタク、ぐらいのニュアンスで使われている。これってどうなのよ、と思っていたら、いま、ニートはそういうニュアンスの言葉になっているようだね…びっくりした。ニートという言葉の定義自体が逆輸出されているようだし。

そして、テーマが、「世代間格差」というのも気になる。既得権益の奪取やら格差社会・自己責任など、現在の若者が置かれた状況に対して回答のひとつとして組み立てられた物語のようだ。旧世代対新世代の相克というのはわかりやすいけれど、監督の神山健治は、当方とほぼ同世代だからどう思っているのかが興味深い。

一方、満足度が高いのは、より大きな物語を隠すために突拍子もない謎を提出するという非常に贅沢なストーリーであるということ。スケールの小ささをマイナスポイントとして記述したけれど、生活者目線にはそんな大きな物語はあまりにも巨大すぎて事態の一部しか認識しえない、ということを言いたかったのかもしれない。いや、まあ、深読みだけど。

少なくとも、レンタルして鑑賞する価値は充分にある。この後も、劇場版が二作あるのだから楽しみだ。早いところ借りて鑑賞することにしよう。


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三品和広:『経営戦略を問いなおす』(筑摩書房) [book]

経営戦略を問いなおす (ちくま新書)

経営戦略を問いなおす (ちくま新書)

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昔、ある上司が言っていた「無策も策」という言葉が好きだ。事態に即応するだけのスピードや知識があることが前提なんだろうけれど。とにかく、会社組織の一部は、「策のための策」というか、仕事のための仕事を作っている場合が多いように思う。もっとシンプルに、ってわけにはいかないものかね。


内容(「BOOKデータベースより)
世の大半の企業は、戦略と戦術を混同している。成長第一で事業を拡大したのに何の利益も出なかった、という企業が少なくない。見せかけの「戦略」が、企業の存続を危うくする。目指すべきは、長期で見た利益を最大化することである。それを実現する戦略はマニュアル化になじまず、突き詰めれば人に宿る。現実のデータと事例を数多く紹介し、腹の底から分かる実践的戦略論を説く本書は、ビジネスパーソン必読の書である。


タイトルのような書籍だから、冒頭では当然のように「戦略とは何か」という問いかけからはいる。当方も含めた多くの人にとっては「何となくわかったつもりではいるけれど、あらためて問われると、どこか窮するもの」に違いない。では、経営者はどのように考えているのか。

同じく冒頭でデル・コンピュータの創業者であるマイケル・デルの4つの競争戦略を引き、「マイケル・デル氏が戦略として掲げる内容は、すべて単なる掛け声」であり、「おもしろい点は、何を言っていないかの方に」ある、と著者は言う。「戦略が先にあって成功したというよりは、成功の現実が先にき」たから、戦略を語る口調が冴えないと言うのだ。

なるほど、読者の興味を引きつける導入だ。本書は、そんな括弧付きの「戦略」であるとか戦略もどきを振り回して実害を被ることを回避するために、また、そうはいっても戦略を持たないことにはジリ貧になってしまう現在の社会・経済環境における経営者および経営者を目指す人向けに執筆されたものだ。

前半部では、製造業を中心に、上場している企業の営業利益の推移を分析する部分が白眉か。成長「戦略」により事業の多角化・売上高の極大化を志向した結果、利益面ではじりじりとその数値を下げているという指摘には驚く。乱暴に要約すると、10年単位での長期戦略こそが戦略であるというのが著者の主張。

後半部では様々な企業の戦略の特質を紹介しながら、「戦略はどこに存在するのか」について論考するとともに、著者の暫定的な結論が記述されるが、そこに興味のある方は本書を読んで確認していただきたい。特に最終章では、類似の書物にはないメッセージを読者に投げかけている。

数時間で読了してしまうほどの読みやすさ・わかりやすさではあるが読み応えは充分。戦略に関する論考以外の著者のユニークな考え方も魅力的な一冊。お奨めでしょう。


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『インセプション』 [movie]

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原題: Inception
監督・脚本: クリストファー・ノーラン
製作: エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
製作総指揮: クリス・ブリガム
撮影: ウォーリー・フィスター
美術: ガイ・ヘンドリックス・ディアス
編集: リー・スミス
音楽: ハンス・ジマー
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン
製作国: 2010年アメリカ映画
上映時間: 148分
配給: ワーナー・ブラザース映画


ストーリー
人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。


2時間28分の長丁場を飽かせない傑作。少しでも興味のある人はぜひご覧いただきたい。以上。

例によって、それだけというわけにもいかないので以下に蛇足を。 実は、プロット自体はケイパー(強奪)映画そのものといっていい。すなわち、あるものを奪うためにその道のプロフェッショナルたちが参集し知力・体力を振り絞るというもの。昔で言えば悪党パーカーシリーズみたいのものか。

本作で言えば、冒頭から強奪のシークエンスがあるのだが、それ自体は渡辺謙演ずるサイトーからの一種のテストであり、そのテストに合格したコブ(レオナルド・ディカプリオ)とそのパートナーであるアーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はさらに困難なミッションを依頼されて…と、その内容についてはご覧になって確認されると良いと思う。そう、そのミッションが強奪ではないところがユニークなのだ。

そして、他人の潜在意識に潜入するというコアとなるアイデアもまた、夢枕獏のサイコダイバーシリーズや映画で言えば『 ザ・セル 』あたりでも使用されているもので特段目新しいものではない。新しいのは、その潜在意識世界の在り方。どういえばいいのかね、潜在意識のなかで侵入者と被侵入者の意識が共有される、というような言い方か。しかも、その夢のなかでさらに夢をみ、さらにその夢のなかで…と階層を作ることができること。

しかも、階層が深くなっていく毎に現実の時間の進み方とギャップが生じるという決まり事があり、それがサスペンスを高めるという役割もある。現実世界の時間を含めると、実に6つの物語が同時進行するという迷宮世界。エレン・ペイジ演ずる設計士が"アリアドネ"という名前であることはそのあたりを示唆しているわけだ。

その他、各階層における映像表現(当方はホテル内無重力空間シーンが好き)や俳優陣の巧みな演技など、映画の日に1,000円で鑑賞したのは申し訳ないと思うほどデキがいい。人によってはややこしい話と思えるかもしれないので、よく睡眠を取ってクリアな頭脳で鑑賞するが吉です。


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『借りぐらしのアリエッティ』 [movie]

監督: 米林宏昌
企画・脚本: 宮崎駿
プロデューサー: 鈴木敏夫
原作: メアリー・ノートン
脚本: 丹羽圭子
美術: 武重洋二、吉田昇
出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林
主題歌: セシル・コルベル
アニメーション制作: スタジオジブリ
製作国: 2010年日本映画
上映時間: 94分
配給: 東宝

■■■
映画の日と日曜日が久々に重なった。スケジュールを調整しようとすると、必然的に8時25分開映の回にせざるを得ないことが判明。これまでは、8時40分の開映が記録だったから15分も記録を更新。って、仕事の始業時間より早いやん。おそらく映画館自体は7時くらいから準備しているだろう。映写機に暖機運転が必要かどうかは知らないが、TOHOシネマズのなかの人もたいへんである。


ストーリー
身長10センチの小さなアリエッティ一家は、人間が住む家の床下で、さまざまな生活品をこっそり借りて暮らしていた。彼らの掟は「決して人間に見られてはいけない」ということ。しかし、アリエッティはその家に引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。
話題作ゆえに424席のフラッグシップスクリーンが用意されていたにもかかわらず、早い上映開始だったからだろう、4割程度の埋まり具合だったので快適々々。早朝鑑賞も悪くはない。内容も、想像していたよりプレーンかつシンプルだったので愉しめたのだった。

床下のこびとなどという、いまとなっては陳腐に過ぎない題材がおもしろい理由のひとつは、それを一夏のBoy Meets Girlのお話にしているところ。あと、中盤のアリエッティの初の"借り"(狩りじゃない)の一連のシークエンスが素晴らしい。少年のころ家のどこかに秘密基地を作ったことのある少年なら、なおさら愉しめるに違いない。

そして、いまどきのアニメと感じるのは登場人物たちの性格付けや行動を善悪をはじめとした二元論に区分していないところ。アリエッティと翔の会話にみられる翔のそこはかとない悪意とか、ハルさんの行動とか、ちょっとヒステリックなホミリーとか。そもそも、人間に見られてはいけないという禁忌を破ってしまったのが主人公のアリエッティなのだし。そこにあるのは、二元論を超えた、ちょっとした言動や行動の違いで運命は変わっていくという世界観なのかもしれない。

などと小難しいことを考えずとも、 冒頭に申し上げたようにわりとシンプルな物語なので、40ヅラ下げたオヂサンでも愉しめます。特にスピラーは『 未来少年コナン 』のジムシィを彷彿とさせるキャラクタで、その世代としては懐かしい限りだった。

そういえば本作に出てくる家のモデルになったのは青森県平川市の国指定名勝「盛美園」とのことで、この前、行っておけば良かったと悔やまれる。本作の影響で訪れる観光客が増加しているとのことで誠に以て慶賀の至りである。


◎原作本です

 

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)

  • 作者: メアリー ノートン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 文庫

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