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『ブラック・サンデー』 [movie]

原題:Black Sunday
製作国:1977年アメリカ映画
上映時間:143分
キャスト:マルト・ケラー、ロバート・ショウ、ブルース・ダーン
監督:ジョン・フランケンハイマー
製作:ロバート・エバンス
原作:トマス・ハリス

■■■
経済学において、人間は正しく経済合理性を追求する存在として想定されているようだ。しかし、映画を映画館に鑑賞しに行くという行為は経済合理性から大きく隔たったものじゃないかという気がしてきた。

歩いていける場所ならまだしも、交通費と時間をかけて映画館まで行き、半年後にはレンタルで数百円出せば観られるものに、千数百円の料金を拠出するという行為は経済合理性に甚だ欠けている。

もちろん、スクリーンの大きさや音響の環境は自宅で観るよりは桁違いの迫力はあるにせよ、それだけの付加価値があるかは鑑賞し終えてからでないとわからないというリスクがある。まるで博打じゃないかと思うが、「これはすごい」と思わせる作品は年に一本あるかないかということであれば、あながち的外れなアナロジーではないかもしれない。


ストーリー
ベイルートの地下組織“黒い九月”は元アメリカ軍士官と結託し、マイアミで開催されるスーパーボールのスタジアムの観客8万人を一挙に殺害するというテロ計画を立てていた。その阻止に動き出すイスラエル特殊部隊のカバコフ少佐とFBI。彼らの息詰まる戦いを描いたサスペンス・アクション。「羊たちの沈黙」で知られるトマス・ハリスのベストセラーを映画化。日本では劇場公開が中止になったいわくつきの作品。

さて、本作はTOHOシネマズの「午前十時の映画祭」の第二期の一本としてチョイスされたもの。以前から評判が良いのは聞いていたので、レンタルなら100円で借りられるものを、往復1,000円の交通費とチケット代1,000円、そして館内生ビール代500円を拠出して鑑賞。経済合理性のケの字もない行為だ。

そして、鑑賞し終えて感じたのは、当方も「限界効用逓減の法則」の軛から逃れられないのだということだった。わかりやすく言ってしまえば、現代の出力過大な映画に慣れてしまった目で観ると、物語の展開やサスペンス・アクションともにゆるいということだ。

一方で、出演者の演技にはみるべきものがある。主演のモサド(?)の少佐役を演ずる英国人俳優ロバート・ショウは、ヒーローというイメージとは遠いものの渋い好演を見せている。ちなみに、1978年に51歳という若さで急逝している。

敵役のブルース・ダーンは、今風のサイコパス的な役柄を抑えた演技でみせている。ちなみに娘のローラ・ダーンは『 ジュラシック・パーク 』などで活躍した女優。また、パレスチナのテロリスト役を演ずるマルト・ケラーがとてもいい。シャーリーズ・セロンを思わせる整った美貌でありながら、冷酷非情なテロリスト役で印象的。近年でも『 ヒア アフター 』や『ミケランジェロの暗号』に出演している。

正直なところ、少々物足りなかった本作、原作もまた絶版ということなので、早川さんや東京創元社さんにぜひとも新訳で復刊してもらいたい。


ブラックサンデー (新潮文庫)

ブラックサンデー (新潮文庫)

  • 作者: トマス ハリス
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1979/03
  • メディア: 文庫

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