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マイケル・ブルックス:『まだ科学で解けない13の謎』(草思社) [book]

学生時代、一般教養で科学史の授業を聴講して以来、興味を持ち続けてきた。当時は、村上洋一郎の『 新しい科学論 』を読んで感銘を受けた記憶もある(中身はほぼ忘れ去っているが)。パラダイムという言葉を知ったのは、確かこの本だったように思う。


内容(「BOOKデータベースより)
宇宙論から自由意志、セックス、常温核融合、地球外生命、代替医療まで、13の謎が巻き起こしうる科学革命の未来像を解説。

さて、本書は現代科学では未解明の変則事象(アノマリー)についてジャーナリスティックな側面から記述されたもの。中身は宇宙論からセックス、そしてホメオパシーまで多岐にわたっている。とはいえ、単なる読み物に堕していないのは、そんな変則事象もパラダイムシフトが起こることによって解明されるであろうという著者の科学に対する楽観主義が仄見えるからだ。

「13の謎」に対してこの分量の書物なので、個々の変則事象に対するアプローチは浅いものと言わざるをえないが、そこは興味を持ったエピソードは個々人で関連書を探しなさい、ということなんだろう。当方について言えば、第八章の「巨大ウィルス」に関しては関連書を読みたいと感じた。

読後に思ったのは、科学研究という営みがきわめて人間くさいものであること。そこには当方のような凡人が計り知れない優秀な頭脳が考えているのだから、浮世離れしているに違いないという想像とはまったく違う光景がある。そりゃそうだ、人間が研究しているのだから。名誉欲や金銭欲など、我々と変わらないモチベーションで駆動されている部分があるということだ。科学研究もまた、ビジネスと同様に"人間"に収斂されてくると言うことがわかる一冊だ。


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