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『ブルー・ゴールド-狙われた水の真実』 [dvd]

映画『ブルー・ゴールド-狙われた水の真実』公式サイト

原題: Blue Gold: World Water Wars
監督: サム・ボッゾ
原作: モード・バーロウ、トニー・クラーク
ナレーション: マルコム・マクダウェル
製作国: 2008年アメリカ映画
上映時間: 90分
配給: アップリンク

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当地にきて良かったのは水がうまいのと夏が涼しいこと。臭みがなく、ちょっと硬めの水。ブリタの浄水ポットを通せば、下手な市販のミネラルウォーターよりおいしい。お茶やコーヒーを淹れなくなってしまった。小型のマグポットに水を入れて出かけるようにもなった。

そしてわかったのは、水道料金って安いんだなということ。当方がシャワー派ということもあるのかもしれないが、一ヶ月あたりでは1,000円を超えない。ガスや電気のそれは低いときでも3,000円超だというのに。ちなみに当地は凶悪犯罪の発生率も低く、安全と水はタダ、を体現しているような土地柄だ。


解説・あらすじ
環境破壊や人口増加などにより地球規模で水不足が深刻化している現在、世界で起きているさまざまな“水戦争”の現状を追った社会派ドキュメンタリー。今や石油よりも貴重な天然資源となった水を巨大なビジネスチャンスとみなし、独占しようとするグローバル企業から、水をめぐる国家間の争い、海水淡水化による環境汚染など、世界の水資源問題を多角的に検証していく。


"ブルーゴールド"とは石油を意味する"ブラックゴールド"に対して、水が新たな戦略的資源になることを比喩した言葉のようだ。観賞すると、科学的もしくはジャーナリスティックな観点から水問題を扱ったものかと期待していたらそうではなかったというのが正直なところ。

環境汚染や民営水道事業会社の躍進とそれに関わる国家の利権・水道民営事業に反対するNGO、あるいは巨大な水源を擁する土地を買い漁る前米国大統領の一族への告発など、内容は多岐にわたる。その多岐さゆえにポイントが奈辺にあるのかぼやけてしまっている印象がある。ようするに整理されていないのだ。

本作は原作である『 「水」戦争の世紀 』を基に、著者たちのインタビューを中心に、その他NGOの指導者など「水は共有資源」という立場の人々の証言だけで構成されている。一方的、とは言わないが、たとえば民営水道事業会社の考え方が出てこないというのは少し公平ではないと感じた。著者やNGOのプロパガンダ映画と捉えられかねない危うさがある。

そんなことを気にしなければ、たとえば水は限りある資源で、経済のグローバル化に伴い水もまた食料や製品にカタチを変えて大陸や国家間を移動するようになった、という考え方はなるほどと思う。いずれ水も、二酸化炭素排出権と同様に証券化されていくのではないか、など想像してしまった。

科学的なアプローチの不足や、ほとんど一方的な主張のみで構成されている本作の内容を鵜呑みにするのは危険だと思うが、蛇口を捻れば水が出てくるという環境になれてしまっている日本人としては、世界の水の現状を知るために鑑賞するのも悪くはない。


◎原作本(当方は未読)

「水」戦争の世紀 (集英社新書)

「水」戦争の世紀 (集英社新書)

  • 作者: トニー・クラーク
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/11/14
  • メディア: 新書

 


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