So-net無料ブログ作成
検索選択

『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』 [dvd]

本作はあの「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚というべきもの。正編がTV放映されたのは1983年のことだから、すでに四半世紀以上が経っている。にもかかわらず、21世紀の今も続編が制作されるのだから、いかに優れた作品だったかわかろうというものだ。

当時は途切れ途切れに視聴していたが、アニメにしてはそのあまり明るいとはいえない世界観に独特のものがあったことを覚えている。もちろん、1982年に封切りされている『ブレードランナー』やそれ以前の『2001年宇宙の旅』や『地獄の黙示録』など名だたる映画の本歌取りであることはわかってはいたが。

何よりいちばん変わっていたのが、主人公の搭乗する人型ロボット兵器が、基本的に乗り捨ての大量生産品であること。その他、火薬の爆発力でパンチし、その薬莢が排莢されるなどのやけにリアルな機構を持っていたりすることなどだ。ちょっとマニアックな中学生が大喜びするような設定だったのだ。

本作をレンタルしたのは、そんな郷愁もあるにはあったが、実はふだんからチラ見している日経ビジネス・オンラインの記事に、監督の高橋良輔氏のインタビューが長期にわたって連載されており、なかなかに興味深い内容だった。これは視聴せねばなるまいと思ったのが理由だ。


内容紹介
時に百年戦争末期、キリコ・キュービィーは飛び交う銃弾の下にいた。
一方ペールゼンは、レッドショルダーにまつわるスキャンダルで失脚。軍首脳はペールゼンを葬ろうとするが、情報省次官ウォッカムによって法廷から救い出される。
ペールゼンの残した秘密文書に着目したウォッカムは、『異能生存体』の有用性を実験し、戦後における地位の足掛かりにしようと目論んでいた。
かくしてウォッカムの監視下となったキリコは、秘密文書にピックアップされていた4人、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックとともに、次々と過酷な戦場を転戦させられるていくのであった…。


いわゆるロボット・メカ・アクションではない、と言い切っておこう。基本的には軍と情報省、そしてレッドショルダーという異形の部隊を造りあげたペールゼンという軍略家の三者の化かし合いが基軸。したがって、主人公(?)のキリコの活躍場面は意外に少ないと思う。

なぜ、上記のようなストーリーになったのか。それは、そもそも監督の高橋良輔氏のロボット物の第一作が『太陽の牙 ダグラム』(当方は未見)で、ヴェトナム戦争をモチーフに描かれたと言うんだから、一般的なロボットアニメとは一線を画している。そして、同氏がプロット重視の物語作りをしているということがあるかもしれない。


オリジナルの物語を作るということは、自分でシナリオを書くわけじゃないんですね。一番の肝は物語の元になるプロット(注:物語の大筋や世界観を説明したもの)を作ることなんですよね。A4の紙1枚に出力したものでもいいわけです。プロットさえあれば、それを元にして自分の思い描いている世界をシナリオに定着させることができるんですから。

今日から始める「敗者復活」~“アンチ天才”のボトムズ流仕事術・2/9:「他人の凄さがわかる自分」で敗者復活!


前述したようにミリタリー感に溢れ、リアリティにこだわったロボットアニメという側面はあるが、プロットを大切にするその作風が現代にまでその作品を生きながらえさせた理由かと思う。何度も言うけど、単なるロボットアニメを期待するとちょっとちがうので、そのあたりにだけはご注意を。


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。