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内田和成:『異業種競争戦略』(日本経済新聞出版社) [book]

異業種競争戦略

異業種競争戦略

米国ではApple社のiPadが発売されたとのことで、なにやら大騒ぎになっているらしい。しかしながら、日本でも発売されても、デジタルガジェット大好きな当方は購入予定なし。なんか、中途半端な大きさのような気がするから。キーボードもないし。

もちろん、それは当方の個人的スタンスであって、日本でも相当数が売れるに違いないと思っている。そこでキーになってくるものの一つに電子書籍リーダーとしての機能がある。

当方は、電子書籍リーダーとしては米国Amazon社のKindleやSONYのReaderとかに物欲を感じているのだが、日本ではまだ未発売。iPadで本を読む気はないのだが、上記の二社のデバイスなら買う気満々だ。

結局、どの電子書籍リーダーがよいのかは、ハードウェアの出来はもちろんだが、そこにどのようなサービスを付加できるのかに勝負の分かれ目があるに違いない。そのあたりは、itunes storeで米国の既存のレコード屋さん(←古い表現だ)を駆逐してしまったApple社に注目せざるをえない。


内容(「BOOKデータベースより)
新しいルールをつくれ!成熟市場で始まった顧客の奪い合い。それは、業界という枠組みを越えた戦い―“異業種格闘技”であり、ビジネスモデルの戦いである。この新しいタイプの競争構造を「事業連鎖」で読み解き、新たなビジネスのルールを確立するための手法を提示する。


本書は、そんな事業ドメインを軽々と越境してしまう企業間のたたかいを"異業種格闘技"と表現している。当方は正直なところ、そのネーミングセンスに肯けないところはあるのだが、序盤で紹介される事例は相当におもしろいものと感じた。

セブン銀行vs.メガバンク、JTBvs.HISvs.楽天トラベル、雑誌vs.フリーペーパーなど、 普通の一生活者としてなんとなく感じていた業種の競争の変化を、見事にまとめ上げ説明している手腕はなるほどと感じた。文章も読みやすくわかりやすいところに好感が持てる。

ところが、中盤以降にその構造を解き明かしていこうという段になると、途端にわかりにくくなる。わかりにくい、という表現は違うな、とにかくその説明の階層が深くなりすぎていくのだ。

だから読み返して、ここはここにつながっているのだな、といちいち確認していかないと読み進められないということになる。いや、当方は面倒だったのでとりあえず 読み進めてしまった。結局、ところどころのおもしろい記述はあるものの全体としては茫漠な印象と感じざるを得なかった。

おそらく、この短い紙幅の中で、上記のような異業種格闘技のそれぞれのパターンをまとめて説明しようとしたところに無理があったのではないか。だって、それぞれの異業種の争いだけで一冊の本が書けそうなテーマなんだから。

というわけで、批判しているように書いてしまったが、それでも本書は現代に生きる会社員は読むべきだと当方は思う。とにかく、なんでもあり、の競争社会になっていることは間違いないし、その中で自分たちの会社とか仕事とかがどのようになっていくのかを 冷静に判断するための材料になることには違いない。当方も階層が深い部分に関しては、メモを取りながら読み返してみることにしよう。

◎関連エントリ
 ・クリス・アンダーソン:『フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(日本放送出版協会)


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