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夢枕獏:『闇狩り師 黄石公の犬』(徳間書店) [book]

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

あとがきを読むと、著者はデビューして32年目、今年で58歳だそうだ。当方が著者の作品を初めて読んだのが『 魔獣狩り (淫楽編) 』で中学3年生の時。26年前か。初期の作品はほとんど読破していた頃が懐かしいなあ。


内容(「BOOKデータベースより)
一家の長、坂田順一郎が不慮の死を遂げた。順一郎は地元漁協の組合長としてダム建設に反対していたため、その利権に群がる暴力団岸又組の手によって殺されたのだ―。そう確信した妻・美沙子は、占いがよくあたると評判の“犬を連れた老人”に、関係者の呪殺を依頼した。その日を境に、周囲に“二本脚で歩く犬” が出没。ダム推進派の議員や建設会社社長が相次いで犬に襲われ、命を落としていった。そして、美沙子も正気を失った状態に陥っている。順一郎の息子・広一は、事態の打開を、九十九乱蔵に託す。身長二メートル、体重一四五キロ。猫又シャモンをひきつれて妖物封じを稼業とする好漢・九十九乱蔵、今回は、山〓 (き)と呼ばれる魔物と対決することになった…!!「黄石公の犬」と、旧ノベルズ版未収録の中篇「媼」を掲載。


もちろん、九十九乱蔵のシリーズも、初期の短編集から『蒼獣鬼』や『崑崙の王』なんかもリアルタイムに読んでいて、21年ぶりの新刊とは驚いた。

初期の頃の乱蔵はたしかたばこを吸ってたりとかかなりワイルドというか乱暴者的な雰囲気があったようにも思うんだけど、徐々に完成された人格として描かれるようになってきたと思う。

だから、今回の作品もカップリングされている「媼」のほうが旧来の読者にはしっくりくるのではないか。初出が1986年だし。一方で「黄石公の犬」では、正直なところ乱蔵の影が薄いと思ったのも事実。

これから書かれるであろう『宿神』や『闇狩り師 キマイラ天竜変』への期待を誘う呼び水として読むべき作品かもしれない。もちろん、従来からの乱蔵の物語が好きな読者は手にとって懐かしむべし。


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